1日に必要なカロリー・エネルギー量は、性別、年齢、身体の活動レベルによって
基準値が示されています。(食事摂取基準/厚生労働省による)
カロリーの摂りすぎは、肥満や生活習慣病の引き金にもなりますし
カロリーの不足は、各種栄養素の欠乏症などを招きます。
あなたの必要なエネルギー量を知っておくことは健康を維持するうえで
大切なことです。
表の見方
数字の単位はkcal(キロカロリー)です。
身体活動レベルの目安は以下の通りです。
■低い…1日のうち、ほとんどが寝ているか座っている状態で活動量が極めて低い
■普通…仕事などを座ってすることが多いが、通勤で歩いたり、家事をするなど
立ってする活動もあり、軽い運動をすることもある
■高い…仕事などを身体を使ってすることが多く、立って活動することが多い
運動をほぼ毎日習慣的に行っている
性別 | 男性 | 女性 | ||||
身体活動レベル | 低い | 普通 | 高い | 低い | 普通 | 高い |
0~5(月) | ー | 550 | ー | ー | 500 | ー |
6~8(月) | ー | 650 | ー | ー | 600 | ー |
9~11(月) | ー | 700 | ー | ー | 650 | ー |
1~2(歳) | ー | 950 | ー | ー | 900 | ー |
3~5(歳) | ー | 1300 | ー | ー | 1250 | ー |
6~7(歳) | 1350 | 1550 | 1750 | 1250 | 1450 | 1650 |
8~9(歳) | 1600 | 1850 | 2100 | 1500 | 1700 | 1900 |
10~11(歳) | 1950 | 2250 | 2500 | 1850 | 2100 | 2350 |
12~14(歳) | 2300 | 2600 | 2900 | 2150 | 2400 | 2700 |
15~17(歳) | 2500 | 2850 | 3150 | 2050 | 2300 | 2550 |
18~29(歳) | 2300 | 2650 | 3050 | 1650 | 1950 | 2200 |
30~49(歳) | 2300 | 2650 | 3050 | 1750 | 2000 | 2300 |
50~69(歳) | 2100 | 2450 | 2800 | 1650 | 1900 | 2200 |
70以上(歳) | 1850 | 2200 | 2500 | 1500 | 1750 | 2000 |
※妊娠や授乳をしている女性は、上記の表の値に以下の数値をプラスしてください。
妊娠初期=+50
妊娠中期=+250
妊娠後期=+450
授乳中=+350
上記の表から、ご自分の1日の摂取カロリーの推定値がわかったと思います。
あとは、その数値を1日の食事や間食(おやつなど)に配分すればいいのです。
その際に、栄養価の高い乳製品や果物も別に考えると栄養素をバランスよく
摂りやすくなります。
例えば、女性・18~29歳・活動レベル(普通)の方で配分してみましょう。
朝食:500kcal
昼食:500kcal
夕食:600kcal
間食:150kcal
乳製品:150kcal
果物:50kcal
といった具合です。
ただし、いくらカロリーが適切でも、食事の内容が偏っていたら元も子もありません。
食事の内容も、主食・主菜・副菜・その他のバランスを考えましょう。
主食とは:ごはんやパン・めん類など食事の中心となるもの
主に炭水化物を摂ることを目的とする
主菜とは:お肉やお魚、卵や大豆製品などおかずの中心となるもの
主にたんぱく質や脂質を摂ることを目的とする
副菜とは:野菜や海藻、きのこなどおかずを補うもの
主にビタミンやミネラル・食物繊維を摂ることを目的とする
その他:味噌汁やスープ、デザートなど
とおおまかに考えてみてください。
上記の女性の夕食を例に挙げて配分してみましょう。
主食に250kcal
主菜に200kcal
副菜に100kcal
その他に50kcal
といった具合に配分します。
乳製品と果物は朝食・昼食・夕食・間食のどれに組み合わせてもOKです。
カロリー・エネルギーを過不足なく摂ることも大切ですが、できれば
その内容も工夫をして、バランスの良い食生活を心がけましょう。
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